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石化・凍結などの所謂『固め系』の話題について、アレコレ呟きながらじわりじわりと更新されるブログです。脱不定期更新を目指してSSにも現在挑戦中。

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石化塗装で遊ぶ 海洋堂ネオカプセル+習作SS編

実生活の影響でしばらく創作活動が中断してましたが、やっとある程度は落ち付いてきました。
リハビリするという意味も兼ねて、今回は以前から単発的に続けて来たフィギュアの石化塗装とミニSSの合わせ技で更新してみたいと思います。

……こういうと聞こえは良いんですが、実際は既にツィッターの方で公開済みの画像を再録した物に、塗装中に思い付いた寸劇をまとめたSSを添えた程度ですけどね(笑)
それはさて置き、取りあえず今回のターゲットはこちら。

famAT.jpg

『海洋堂ネオカプセル』から『化物語』の戦場ヶ原ひたぎさんです。
かつて隆盛を誇ったカプセルフィギュアの復活を狙って海洋堂さんが立ちあげた新シリーズ。
そのパイロット版に当たる商品群の一つになります。
1回400円と全盛期のカプセルフィギュアと比べれば少々割高なのですが、それでも十分安価と言える価格帯で高品質なフィギュアが手に入るという事で、石化塗装の素材としても注目して行きたいシリーズです。
ひたぎさん自身も『囮物語』の頃に「これはひたぎさん石化来たか!」とか個人的に盛り上がっていたので、塗装という形でも自分自身の手で石化出来て一応満足してます(笑)

SSの文字数は3,000字ほど。固め描写よりも石化直前の出来事がほとんどです。
その辺りは習作という事でご容赦頂ければ助かります。
石化塗装も久しぶりですので、使い慣れたファレホを筆塗り+ウェザリングという定番の手法で仕上げています。
SSと塗装後の写真は追記に掲載しておりますので、よろしければクリックしてご覧下さいませ。


色彩が無く、動かない。
僕の目の前にある『物』が普段と異なる点は、僅かその二点だ。
僅か二点。たったそれだけの事が、今の僕には致命的な物としか思えなかった。

「阿良々木くん、少々困った事になったのだけれど」
戦場ヶ原ひたぎ。クラスメイト。そして僕と恋仲にある少女。
恋人から電話が掛かって来る。
自慢するつもりも無いが、それは日常的に発生する恒例のイベントと言っても差し支えは無いだろう。
電話の向こうの戦場ヶ原の声に、何かしらの切迫した物が感じられたという点を除いてはの話になるが。
僕がそうした違和感を口にする前に、戦場ヶ原は先手を打つかのように話を切り出した。
「唐突だけど、結婚する事になったの」
「マジで!?」
何と言う事だ。戦場ヶ原とは浅からぬ信頼関係を築いていたと思っていたのに、それは全て僕の一方的な思い込みが生み出したまやかしだったとでも言うのか――!?
「ほのおのリングとみずのリングが揃ったの。必要なフラグは立ったから、そろそろサラボナの教会で挙式しようかなと」
「ドラクエ5の話かよ!と言うかお前がそのイベントで真剣に困る様なタイプだった事に素直に驚いた!」
「あら、擬似的とは言え一つの人生を体験しているのだもの。感受性が根こそぎ死滅した阿良々木くんにとっては、タダでみずのはごろもがゲットできるかどうかぐらいの意味しか持ち得ない選択なのだろうけれど、多感な私にとっては非常に重要な問題だわ」
「……僕がフローラ派というのは確定事項なのか。それに感受性が死滅していると見なした奴に、重要な相談事とやらを持って来るか普通!?」
「冗談よ。顔を真っ赤にして恥ずかしい」
電話の向こうから鼻で笑う声が聞こえる。
棘と悪意がふんだんに盛り込まれている訳だが、これが戦場ヶ原的には平常運転なのだから恐れ入る。
「前置きはその辺で良いだろ。そろそろ本題に入ってくれると助かるんだが」
「ええ、それでビアンカとフローラ、そして追加のデボラの誰を選ぶかという話になるのだけど」
「あくまでドラクエ5話を続ける気なのか!?」
「だってそれが目下の私の困り事だもの。それとも何か?阿良々木くんは真剣に悩んでいると訴え掛ける私を見殺しにするほどの冷血漢だったというのかしら。ああ、困ったわ。感受性どころか人間性までもが死滅した阿良々木くんに、果たしてこの地球上で生きる価値があるかどうか?また一つ私の悩みが増えてしまったじゃない」
このままでは埒が明かない。
取りあえず戦場ヶ原が求めている物――三人の嫁候補から誰を選ぶかを答えなければ堂々巡りに陥ってしまう。
いつの間にDSを買ってたんだという疑問はあったが、それはさて置こう。
「……よし、だったら答えるぞ。ビアンカを選ぶのがベストだろ。だいたいこの話って重要イベントの選択肢とは言っても、もうほとんど公式で回答が出ているような物じゃなかったか?」
「……はぁ」
聞えよがしな溜め息が電話の向こうから聞こえて来た。
「テンプレ通りの回答、みんながビアンカ選ぶから俺もビアンカ……がっかりだわ。周りが何と言おうとフローラにドレイの服を装備させようと譲らなかった阿良々木くんの牙は、既に抜け落ちてしまったのね……」
「一応のメインシナリオを悪意たっぷりで斬り捨てるな!あとドレイの服ネタはそろそろ心のタンスに仕舞い込め!」
「……それはさて置き。阿良々木くんの気持ちはよく解ったわ。阿良々木くんの好みはビアンカなのね。ほうほうなるほどなるほど」
そういう戦場ヶ原の声は、何故か電話を掛けて来た時と比べると幾分か晴れやかな様に聞こえた。
僕の方から質問をしてみてもいい頃だろう。

「それは良いんだが、時に戦場ヶ原」
「何かしら」
「どうしてそんな事をわざわざ電話してまで聞こうと思ったんだよ。お前のキャラとは微妙に違う話の運び方だから、正直言って今でも戸惑ってるぞ」
「……そうね。はっきり伝えておいた方が良いのかも知れないわ」
「何だよ、改まって」
「ネタバレになるけれど、物語の中盤で主人公夫妻が二人揃って石にされる展開があるでしょう?」
「もうネタバレを気にするような時期でもないけどな。そもそもネタバレに配慮するなら最初から質問するな、と言いたくなるぞ」
だが、戦場ヶ原は僕に構わず話を続ける。
心なしか、また少しずつ早口になっているような印象も受けた。
「中略して主人公は石にされた妻を助ける訳だけど、その前に石像となった妻の姿を見ている事になるわよね?」
「……一気に終盤まで話が飛んだな」
もはやネタバレも何も無いような気がするが、ここは下手に反応するべきではない気がした。当り障りのない応対に留める事にする。
「つまりそういう事。テンプレ回答は残念だったけれど、阿良々木くんの気持ちが解っただけで十分よ。私はビアンカ系を目指せば阿良々木くんの性癖を満足させる事ができる訳ね。ありがとう、阿良々木くん」
――その言葉にただならぬ物を感じた瞬間、背筋に冷たい汗が流れた。
現在進行形で戦場ヶ原が何らかの危機的状況に陥っている、という事を本能的に理解したからだ。
「おい、戦場ヶ原!」
「残念だけどもう時間は無いの。言い忘れていたけれど、私はいつもの公園にいるから。10年も待つ気は無いからそのつもりでよろしく」
戦場ヶ原は一方的に電話を切った。

そんな訳で、僕は戦場ヶ原が伝えた公園にいる。
夜の闇に覆われた、既に人気の無い公園。
そこには当たり前のように戦場ヶ原の姿も無く、代わりに少女の彫像が柵に身を預けるようにして立っている。
昨日まで公園には無かった物だ。当然、こんな彫像が運ばれて来るなんて話も耳にした事が無い。
高く掲げた右手にはハサミを一つ、左手にはカッターナイフを二本。
憩いの場に置かれる彫像にしては険呑な小道具を握り締めている。
遠くの空を見据える様な表情には、どこか驚きが滲み出ているようでもあった。
何の前情報も無ければ、僕はこれを鬼気迫るほどリアルな造型の彫像と評していたかも知れない。

Qei8g.jpg

――だが、僕には確信があった。
これは戦場ヶ原本人だ。
戦場ヶ原ひたぎが、何者か――恐らくは怪異の影響で石へと身体を強制的に変換された姿だ。
唐突なドラクエネタ、そして強引な石化エピソードへの振り。
それは今になって思えば、戦場ヶ原なりの配慮だったのだと思う。
生物を石へと変える怪異の存在、そして戦場ヶ原がどういう経緯かその怪異に行き当ってしまった事。
そして『戦場ヶ原自身が石に変えられた』という事実を僕が速やかに認識し、そして行動に移せるできるよう、残された時間で伝えようとした結果だったのだと。
「……助けて、って言ってくれれば早かったんだけどな」
安易な懇願を戦場ヶ原は善しとしない。
石像に姿を変えられたとしても、表情に怯えた要素を一切見せていないのがその『動かぬ証拠』という奴だろう。
そうと知りつつも、僕は彩を失い立ち尽くす戦場ヶ原に向かって苦笑した。
こんな時にまで、毅然と振る舞う必要は無いんだからな。

閑話休題。
僕がビアンカ派だと答えたから、戦場ヶ原はこの体勢で石化される事を選んだのだろうか?
仮にフローラやデボラと答えていたら、また別の体勢で石化していたとでも言うのだろうか?
ふと、素朴な疑問が頭をよぎった。
いずれにせよ、その答えを聞く為にはまずは戦場ヶ原を元に戻さなければならない。
石と化した人間を元の姿に戻す。それが現代日本ではどれだけ困難な物かなんて見当も付かない。
だからと言って、戦場ヶ原の言う通り10年も石化したままにしておくつもりも僕には無かった。
「……ストロスの杖でもあれば一発なんだけどなぁ……」
だから、こんなボヤキが出た事については出来れば多めに見て欲しい。
それもまた、僕の偽らざる本音だった。


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更に追記。
今回掲載した石化ひたぎさんですが、匿名希望の方に『瞳あり』でコラージュして頂きましたので最後にご紹介致しますね。
Q2.jpg

僅かな加工で印象が随分と変わっていると思います。
やはり『視線』を感じるか否かで石像から受ける印象は変わってくるなあと思うのですが、いかがでしょうか?
瞳有りと瞳無しは大きなコダワリのポイントですので、何かのご参考として見比べて頂けると嬉しいです。
今回コラージュして頂きました匿名希望の方には、この場を借りて御礼申し上げますね!

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  1. 2012/07/16(月) 21:20:54|
  2. フィギュア
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